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マレーシアのマハティール元首相の妻、トゥン・ハスマ・モハマド・アリ夫人の訃報に触れ、心が痛んでいます。長女であるマリナとは長年仲良くさせていただいているので、自分の母を亡くしたような虚しい気持ちになっています。

マリナのお母様とは、2度お会いしました。メロンリペアを長年愛飲しているマリナが「サプリがもう直ぐなくなるので、両親が東京にいるから届けてくれる?」とメッセージをしてきたので、なんと、お二人にメロンリペアを届に行って、お会いしました。
お母様は、「あ、知ってるわ。これがマリナがいつも良いと言って飲んでいるサプリね」などとおっしゃって、短い時間、お話をしました。とても穏やかで、気品高く、愛の溢れる方でした。

彼女は、医師として長年従事し、医師を退いてからも公衆衛生や社会福祉分野で貢献されていたと聞きます。女性として多くの道を切り開き、さまざまな環境の人たちを支えてきた彼女の人生が、あの気品をつくっていると思います。

そしてマリナが、謙虚で、でも力強く、誠実に、社会に貢献し続ける姿があるのは、お母様と、お父様の影響であることは間違いありません。

マハティール元首相は7月に101歳になられました。100歳の夫人とともに、元気にお祝いをされていた姿が思い出されます。今、元首相が、そしてマリナを始めるご家族が、そして、マレーシアの方々がどれだけの悲しみの中にいるか、想像ができません。

心からお祈り申し上げます。

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大切なことだなーと思ったニュースです。皆さんも、関心を持ちましたか?

2026年9月4日、国連総会は、これまで使われてきた「メルカトル図法」の世界地図に代えて、各国の面積をより正確に表す「イコールアース図法」の利用を加盟国などに推奨する決議案を賛成多数で採択しました。日本を含む164カ国の賛成多数で採択された中、唯一、米国は反対したとのこと。

メルカトル図法の地図は、私も学校等でこれまでよく目にしてきました。ただこの地図は、緯度の高いところに位置する欧米やロシアなどが大きく、赤道付近のアフリカや南米などは小さくなってしまいます。

「これは、不均衡な世界観や誤った認識を広げている」という懸念をアフリカ諸国が表明。「#コレクト・ザ・マップ(地図を正そう)」キャンペーンもありました。そして、面積の正確性が高い「イコールアース図法の利用や学校教育への取り入れ」を推奨したのです。

メルカトル図法では、面積が正しくないと言うことは知っていても、この地図を見て育つと、見た情報が意識に刷り込まれます。しかし、グリーンランドとアフリカ大陸はメルカトル図法では同じような大きさのように見えますが、実際はアフリカが14倍も大きい。

これは「ダイバーシティ経営」ではエクイティ(公平)という概念で教えています。つまり、メルカトル図法の地図を見せられているうちに、それが意識の中に入り込み、この地図で大きい国が強いようなアンコンシャスバイアスが形成されます。

よく池上彰さんが各国で売られている世界地図を集めていて、どの国が、センターになっているか、などもお話しされていますが、それも同じです。センターに描かれた国が世界の中心のように見える。そもそも日本が極東と呼ばれるのも、どこから見たときのFar Eastなのか? ということです。

バイアスがかった情報に長期間触れていると、それが思考の基盤となってしまい、エクイティ(公平)を実現しにくくなるのです。

ですから、今回の「イコールアース図法」利用への採択は、私は、良い方向だと思っています。ここから先、教育機関含めてどのくらいのスピードで変更していくか、教育に活用するかは、それぞれの国に委ねられると思いますが、私たち一人ひとりの思考を刺激し、正しく戻していくためなので、早急に広がることを願います。

そう、日本も、小さい国と思っていますが、世界約190カ国中60位前後。実は、日本はドイツ・フィンランド・ポーランド・イタリア・イギリスより、大きいのですよね。

「無意識」の偏見、アンコンシャスバイアスというのは、差別をしているつもりがなくてもこれまでの経験から思い込んでしまうことで起きることです。エクイティ(公平)な社会を作るために、ぜひ、皆さんも周囲の方と「イコールアース図法の世界地図」を見ながら話すなど、してみてくださいね。

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・「議論をすることではなく全力で走ることが重要」との経営者の発言
・自分たちは正しいことをしているという「独自の正当化理論」の存在
・結果として安全ならばルール違反はやむを得ない
・データセンターに通報があったのに問題と判断しない
・経営層と現場のコミュニケーション不足

今回の、原子力規制委員会による浜岡原子力発電所の安全審査を巡る地震データの不正について、調査委員会の報告書に書かれている内容です。これらはすべて、「ダイバーシティ経営」において極めて重要視されているテーマでもあります。

上記の事例は、社会心理学などで「逸脱の常態化(Normalization of Deviance)」と呼ばれる現象です。「ダイバーシティインデックス」においても重要視しているテーマの一つで、ちょうど先日、私が教える「ダイバーシティ経営」の講座でも事例として取り扱ったところでした。

組織において、ルールや安全基準から外れた行為があっても「これまで問題が起きなかった」という過去の成功体験を理由に、徐々に基準から外れることが許容され、それが組織内で「当たり前」になってしまう。そして、それを指摘する声があっても、経営層や上層部がその声を無視してしまうことを言います。

これらを未然に指摘し危機を回避するために必要なものこそ、組織の中の「多様な視点」であり、「心理的安全性」であり、「インクルージョン(包摂)」なのです。

経営者や人事部の中には、「ダイバーシティ経営」を女性活躍推進や人権尊重といったCSR的な文脈に限定して捉えている企業がまだあります。しかし、「ダイバーシティ経営」とは、集合体としての組織の力を最大化し、組織を守り成長させるためのリスクマネジメントであり、もちろんイノベーションの源泉であり、経営基盤そのものです。

多様な視点が健全な状態で常に組織の中に存在し、互いに知恵を出し合い、互いに盲点を埋め合いながら、安全に組織を成長させる基本的な資質を育む経営なのです。

「ダイバーシティインデックス」では、上記のような実際の事例や論文、データをもとに年間を通じて毎月オンライン研修を行い、ダイバーシティ経営の視点を指導し、ダイバーシティ人財の育成や、ダイバーシティ経営の指導をしています。そして毎年9月には、各企業が一斉に自社の現状を客観的に測るアセスメントを実施しています。

どれほど立派な社内ルールがあっても、経営者自身がこれを実践するリーダーでなければ意味がありません。そして、社員一人ひとりがこれらを理解し実践する「ダイバーシティ人財」である必要があります。

今回の調査報告書に示された内容は、すべての企業にとって、あまりに重要な組織課題です。ぜひ多くの経営者や社員の皆さんに調査報告書を読んでいただき、自社において同様の「逸脱の常態化」や「声の無視」が起きていないか、点検する機会にしていただきたいと思います。



ノーベル化学賞の白川英樹さんの訃報に触れ、とても残念に思っています。
ソニー教育財団で、ご一緒していました。

白川さんは、ソニー教育財団にて長年「科学の泉−子ども夢教室」塾長を務められていました。小学5年生〜中学2年生が、自然の中で科学を探究する、ということで、白川先生と一緒に子どもたちが時間を過ごす、という贅沢なプログラムでした。その子どもたちの豊かな体験は、彼女、彼らの今に大きな記憶として残っていることと思いますし、今の思考や選択に、大きな影響を与えていることと思います。

私はソニー教育財団の、理事、評議員として、白川先生とご一緒する時間がとても楽しみでした。「さ」と「し」なので、お隣になることも多く、また、個別にメールのやり取りをさせていただいたこともあり、先生の穏やかな語り口と、子どもたちに科学の体験を増やしていくことへの情熱、敬意が、凛としたエネルギーで、大好きでした。

社会的には、ノーベル化学賞の学者として知られている方ですが、私にとっては、心から尊敬する、穏やかな教育者でもありました。
心からお悔やみを申し上げるとともに、天国から、子どもたちの未来を、また、社会の未来を見守り、導いていただきたいと願います。

もう40年以上前!の20代前半、私は、フォスタープラン、現在のプランインターナショナル、に登録して、海外の子どもの支援を始めました。支援というより、つながりを持つ、ことを始めました。

大学を出たばかりの私は、「どうしたら戦争が起きないで済むのだろうか」と考えた時に、「そうだ!文通ネットワークを作ればいいんだ。自分の大切な友達が住む場所には攻撃なんかしないはずだから、世界中の人たちが、他の国の人たちと友達としてつながる網ができれば良いんだ。私、世界の文通ネットワークを作ろう!」と思ったのです。

なんでもすぐに、作ろう!と思ってしまう私が、その日なのか、それから2-3日後なのか、新聞の1面広告を見つけました。

フォスタープラン(当時)。毎月5000円を寄付すると、支援を求める子どもとマッチングしてくれて、文通をさせてくれる。私がその子の「フォスターペアレント」になり、そこ子が「フォスターチャイルド」となる。そして、私の寄付金の80%はその子の住む地域に使われ、20%がフォスタープランの事務経費。その子に現金が行くのではなく、現地の担当者が、その子どもの住むエリアに必要な資金の使い方をしてくれる。例えば学校や端や病院や。その子を頻繁に訪問してくれて、手紙を届けてくれる。年1回は、写真付きでその子の家族のことも報告してくれる。・・・その子だけ恵まれるということではなく、その地域の生活の質を向上するために動いてくれる。そして、そのことは、事務所を通じて自由に文通ができるのだけれど、物を送ってはいけない。バースデイやクリスマスのカードなら良いけれど、その子だけが地域で目立つことがないように。

このプログラムの目的は「その子が、その土地で学び、自立して行くことを支援する」ということ。

だから、その子に何かをするというより、その子の意欲を手紙を通じて後押ししたり、その子の住むエリアを支援したり。そして、その子が18歳になったり、それより前でもその地域が発展すると、終了して、次の子どもを選ぶことになります。

感動しました。「なんだ、私が作らなくても、こんなすごいプログラムがあるじゃない!」。このプログラムの仕組み、全部好きでした。

そしてすぐ申し込みをしてフォスターペアレントになりました。会員番号が2000番台。あれからもう42年以上、毎月の寄付を続けています。イー・ウーマンも会社として、一人サポートさせていただいてきました。

家賃3万円の公団住宅に住んでいた大学出たばかりの私でしたが、この毎月の5000円は、私が寄付をしているというより、その子とのつながりでした。本当に嬉しかった。

最初の女の子はフィリピンに住むMelbaちゃんでした。初めて写真を見た時は涙が出ました。そして、東京の暮らしの写真を送るのは良いのかな、なんだか、近代的な街の写真を送るのはダメかな、などと考えたけれど、でも、全部を見せることも私の役割かな、と、東京の写真、富士山や日本の綺麗な写真、海外に行った時は各地の絵葉書を買ってきて、たくさん送りました。いろんな世界を見て欲しかったから。そして、何年か経って彼女が18歳になり、このフォスタープランから卒業していくときに、彼女が、「いつか私もフォスターペアレントのかをりさんのように、仕事をしてビジネスウーマンになりたい」と手紙で書いてきてくれました。涙が出ました。

あれから、世界各地の子どもたちを何人もサポートしてきました。あまり手紙を書くことができない時期もあったけど、また今のチャイルド、ローズちゃん、とやりとりが始まりました。

私たちは「どうお金を使うのか」も大切ですが、それ以上に、「どう人とつながるのか」「どう自分を広げるのか」が大切な気がします。そしてこうして、長い期間「手紙」で人と繋がり、支え合い、学び合うことは、成長と平和に、つながるのかな、と思います。

私が国際女性ビジネス会議でマッチングスポンサーを作ったり、イー・ウーマン義援金を立ち上げたときも、きっとこの体験が私の中にあって、ただお金を出すのではなく、人と人のつながりを作りたかったのかな、と、今思いました。

今は、プランインターナショナルという名称です。今サイトを見たら、女の子だけの支援に変更したのかな? でもよかったら、というか、ぜひ、あなたも、誰かと繋がってください。
ちょうど、ローズちゃんからの、手紙が届いたので、書いてみました。

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熊本の大地震もあり、台風が次から次へと接近。今までにない動き。そして雷雨、線状降水帯・・・。レベル5大雨特別警報(浸水害)、命に関わる警報、とテレビ報道では、注意喚起が続いています。

本当に気をつけて欲しいですし、今の報道はとても具体的に提案してくれるので役立つのですが、でも私は、なるべく「気をつけて」を言わないように工夫しようとしてきました。

というのは、ほとんどの人は日常的に「気をつけて」いるのではないかな、と思うのです。「安全を確保して」というのも、きっとほとんどの人は、「安全な場所にいる」と思って暮らしているのだろうと思うのです。その上、それぞれの人の「気をつけて」の意識レベルが違います。

子どもが小さかった時、「気をつけてね」と言いませんでした。
電車のホームにいる時には、
「もし、ここで突き落とされてホームから落ちたらどうする?」と、落ちた時にどこに逃げると良いかを、いくつもの駅で考えさせました。ホームの下に空間があるからそこに逃げるといいとか、この駅は、線路の向こう側にスペースがあるから、あそこに逃げればいいとか。

「では、ホームでは、どこに立っていると安全だと思う?」とも聞きました。
柱や壁を背にして立てば、後ろから突き落とされる可能性が少ないだろうと教えました。

「駅の階段を降りる時はどこを歩いたらいいかな?」
これは、誰かが転んで一緒に落ちるといけないから、端の手すりがあるところを歩くといいね、と教えました。

「道で怖い目にあったらどうしたらいい?」とも聞きました。
どの店でもいいから、飛び込んで助けを求める。お店がなかったらどの家でもいいから、ベルを押して助けを求める。

・・ただ「気をつけてね」と言わず、何を気にして、どうしたら良いかを考えさせ、一緒に考え、具体的提案をしてきました。

地震などには対応できるように、笛やアルミブランケットは日常的に持ち歩いていますが、洪水、水害についての具体的な対応も、具体的にしていきましょう。

きっと誰もが「安全な場所」と思うところに今もいるのだと思います。でも、安全ではないかも。最悪のケースを想定して、具体的な行動準備をしていきましょう。

熊本の地震「令和8年熊本地震」(2026年7月28日)の報道を見続けています。

まず、今回の地震、および、爆発で、命を落とされた方々へ心からのお悔やみを申し上げるとともに、今もなお、安否のわからない皆さんの一刻も早い救助ができることを祈っています。

そして、熊本の方々の冷静な行動に、敬意を表したいと思います。
福島でもそうでしたが、日本国民の落ち着きは世界から称賛されましたが、今回も、皆さんが協力して動き、暑さに耐え、スーパーの前に並び、この恐怖と苦しみの中でも、品格を持って対応されている姿を見て、心打たれています。

イオンモールの爆発は、誰もの想定外のことだと思い、報道を追っています。一方で、3-4ヶ月に一度は全員で避難訓練を繰り返し、役割分担も徹底されていたために、3000人近いお客様を10分程度で落ち着いて避難させることができたとの報道に触れると、その準備、意識、知識などを整えてきたイオンの運営やスタッフの皆様のチームワークにも敬意を表したいと思いました。

イオンは全国の施設でプロパンガスの配管含め、今、再度、多方面から確認されているとの報道ですが、当然イオンだけでなく、全ての施設、官庁、会社、病院、学校、事務所、自宅・・・が、再点検する時だと思いました。

そして、最近は、地震の際は、ガスは自動で止まるが、通電火災があるので、各家庭は、必ず電気のブレーカーを落とすこと、と学習してきましたが、地震では、建物の非構造部材の崩れもあるということを認識し、やはり、ガスの元栓もしっかり閉めることも重要だろうなと、素人考えですが、感じたところです。

私は、本件を、テレビ報道で見ています。

通常でもネット上の映像は、9割がAI生成とも言われる時代ですので、緊急時の正しい情報は複数の確認の目が入ったテレビ報道、ラジオ報道が、信頼できるものだと思っています。
ぜひ皆さんも、複数局のテレビ、ラジオを情報源としていただきたいと思います。

NHKはNHK ONE(エヌエイチケー ワン)というアプリを無料提供して防災情報をネットでも提供しているので、それをダウンロードすれば、ネットでも正しい情報を入手できると思います。

私は、311の時に家族分購入した「笛」をネックレスとして、毎日身につけています。また、社員には、ヘルメット、笛、アルミブランケット、メロンリペア、水、筆記道具、等を配布しています。これは311の前から、です。

備えあれば憂いなしと言います。実は、備えをいくらしても、憂いがあるかもしれません。しかし、熊本の皆さんの恐怖と苦労と悲しみを感じながら、全国各地の皆さんは、自身の再点検をしてほしいと思います。私も再点検、します。
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私が大切にする「ダイバーシティ人財」というのは、(1)のブログでも書きましたが、多様な体験をし多様なテーマを考え、脳が柔らかくてインクルーシブな人であり、また、チームにそれを貢献・還元できるコミュニケーションスキルを持っている人です。私がプロデュースするカンファレンスは、常に、その体験を作るための幅広いテーマを取り入れています。ICWB31の最後のトークショーでは、メディアを取り上げました。テレビ、新聞、SNS、友人たち、と、私たちは各所から情報を入手しますが、何を意識して、情報を受け取り、どう考えて選び、それを行動に反映させるのか。

私は20代でテレビ朝日「ニュースステーション」のレポーターをして多くの海外取材もしました。難民キャンプを中心に人権を考えるテーマも取材をしてきました。また、TBS「CBSドキュメント」のアンカーとしてアメリカの60ミニッツという番組を紹介していました。メディアのダイバーシティ視点については、その時からの関心テーマです。

瀬尾傑氏からは、 今のネット空間は話題になればお金が儲かる仕組み。この「アテンション・エコノミー」の中で話題性や共感ばかりが過剰に煽られる今、時間をかけて真実を調べる「スローニュース(調査報道)」の存在が不可欠であること。この過剰な広告メカニズムに対しマルチステークホルダーで挑む「ビヨンド・クリックス」の取り組みが大切。

古田大輔氏からは「僕たちの世代はいろんな本物の映像を見て育ってきたが、これからの世代はより多くのAI画像を見て生きていくことになるという最悪の状況に直面しています。 あからさまに怪しい偽情報でも5,000人中半数以上が「事実だ」と信じ込むという調査結果があり、私たちは山ほどの間違った情報を事実と思って生きています」と警告しました。「今の戦争や情報工作は、領土ではなく「人の認知」をターゲットにしており、一人ひとりが防御力を高める「ホール・オブ・ソサイエティ・アプローチ(社会全体での対抗策)」が必要です。

浜田敬子氏からは、日本のメディア組織自体が「高齢男性中心」という強い同質性を抱えているリスクを指摘しました。発信側の意思決定層の偏りが「情報の多様性」を著しく損なっています。 皇室問題でも男性中心の番組では「正統性」ばかりが議論され、「女性皇族の人権問題」や「家父長制の影響」という視点が全く抜け落ちてしまいます。 男性MCと若手女性アシスタントという組み合わせなど、視聴者が「NO」と声を上げ、外部からチェックを働かせることが組織を変える最大のパワーになります。

私からも、英国BBC放送が始めた「5050プロジェクト」を紹介しました。一つひとつの番組に登場する人の性別が男女半々になっているか。年齢バランスはどうか。例えば女性は若いが、男性は年配という構図を見せられていないか。専門家や解説者が男性で聞き手が女性ということはないか、などを制作者も、見る人も、読む人も、聴く人も、発信者のダイバーシティに意識することが重要であることをコメントしました。そして、昔は、新聞は複数読むと教えられましたね、と質問しました。

最後に、瀬尾氏からは「「自分が騙されるものだと思って考えること」、感情を高ぶらせずクイックに反応しない姿勢が情報リテラシーには大切」

浜田氏からは「既存の新聞を1面からざっと読む『情報のシャワー』を浴びることが、バランス感覚を養う訓練になる」と提案がありました。

そして古田氏からは、偽情報に惑わされないための「情報ワクチン(プレバンキング)」として3つの基本チェックが提示されました。
1つ目は「発信源(誰が言っているか、知り得る立場か)」を確認することです。SNSの怪しい投稿もアカウントを見れば一秒で見抜けます。
2つ目は「根拠(客観的なデータや事実が示されているか)」を冷静に分析することです。自分の価値観に近い情報を無条件に信じてしまうバイアスを一歩立ち止まって抑えることが大切です。
3つ目は「関連情報(他の信頼できる複数の機関も報じているか)」を突き合わせることです。親しい人からの「口コミ」こそが最も偽情報が拡散する経路だと自覚すべきです。

私は、過去にイー・ウーマンで手がけた「女性たちが選ぶ今日のトップニュース」の取り組みを説明しました。一般の新聞の記事リストから毎日、イー・ウーマンの女性たちが投票をして、私たちの一面を、選んだという企画です。私たちの頭脳をストレッチさせ、多様な情報を求め、情報をチェックし、選び、行動していきましょう。
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