ICWBカンファレンスのトーンを整えるための私のオープニングの後は、駐日英国大使の基調講演でした。

通算の日本滞在が14年の駐日英国大使のジュリア・ロングボトム氏は、たくさんの人と会い、経験をしてきました。

「女性の経済エンパワーメントについては、私個人としてもとても関心がある分野です。私は外交官として、これまで3度日本に赴任しています」とこれまでのことを振り返りながら、流暢な日本語で話し始めました。タイトルは「Leading Across Borders: Lessons in Diplomacy, Diversity, and Change」

「現在の日本のジェンダー状況を「約40年前の英国に似ている」。かつての英国でも法整備が進む一方で社会の意識改革には時間がかかり、女性外交官が結婚退職を義務付けられていた時代もありました。

しかし英国は、データの透明化(男女間賃金格差の公表義務や取締役会の女性比率調査)と明確な目標設定によって変化を加速させてきました。

今回の新しい首相のもとでの新内閣の閣僚の50%が女性でしたが、大きなニュースにならないほど標準化が進み、「当たり前になっているのです」

ロングボトム大使は、「多様な人材が集まることでより豊かな発想が生まれ、優れた成果につながる」と強調します。

「政府が支援するビジネスリーダーの枠組み「FTSE Women Leaders Review」では、英国を代表する上場企業350社(いわゆるFTSE 350)と、大手非上場企業を対象に、経営陣における女性の登用状況を毎年公表しています」と、2024年2月に公表された最新レポートでは、FTSE 350の取締役会における女性比率は42.1%、50の大規模非上場企業では30.2%。また、リーダーシップにおける女性比率はFTSE 350で35.9%、50の大規模非上場企業では37.1%であったことを紹介されました。

「こうしたデータは、まだ課題が残ることを示すと同時に、透明性、目標設定、そして経営陣のコミットメントが変化を後押しできることを示していると思います」と続けます。

「変化を自然に待つのではなく、採用や昇進、会議で「誰に機会を与えるかという日々の決断」が組織の文化を創ります」と、力説。

「日本も着実に進歩していますが、リーダー層が意識的に変化を主導していくことが不可欠です。個々の能力と可能性を最大化できる社会の実現に向け、私たち一人ひとりが意識と行動を変えていく必要があります」

・・大使は、今回、講演の最初に「一言かをりさんに対して感謝の意をお伝えしたいと思います。皆さまを代表して、もう37年連続「国際女性ビジネス会議」を開かれたのは、本当にお疲れさまでした。そして、素晴らしいネットワークも設けて、皆さまにすごいインスピレーションをもたらしていただいたのは、本当に敬意を表したいと思います」とお言葉をくださいました。光栄です、ありがとうございました!

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