仕事仲間を見渡した時、「生活」の責任者なのかどうかで、ずいぶん仕事に使える時間が違うだろうと感じることがあります……▼
たとえば「働く父親」たちは、家事や育児を「手伝う」という表現をします。この言葉自体が、すでに、主たる責任者でないことを意味しています。自分の仕事に好きなだけ没頭して、お客様や知人と飲んだり食べたりも好きなようにして、週末も好きな時に起きて、自分の身の回りのことをして、「さ、キャッチボールでもするか」などと子供に声をかける。これは、簡単です。お客さんのようなものです。
 働く母親は、自分の重要なプレゼン前日であっても子どもが熱を出せば徹夜で看病します。ボロボロになって帰宅しても、夕食を定時に作り、そのまま子どもの学校の話しを聞き、学校からのプリントを読み、宿題をみて、本を読み、お風呂に入れ、寝かせます。それも21時くらいまでに。
 女性と男性、と書いたのは、ステレオタイプな表現で、実際は、逆の人もいるだろうし、2人が主であるという素敵な夫婦もいるかもしれません。しかしどちらにせよ、育児や介護などの「責任」を取りながら仕事をする女性たちは、男性より時間が少ないに決まっています。男性の働き方に変化が起き、女性も男性も、自分の生活と自分の仕事、両方の体験を積んでいくことになればいいなあ。