2022年07月15日

ジェンダーギャップ指数2022。日本は116位。

第27回国際女性ビジネス会議が熱量を持って興奮の中で終了したタイミングで、ダボス会議で有名な「世界経済フォーラム」が発表する世界の男女格差についてのレポート「ジェンダーギャップ・レポート2022」を発表しました。これは、経済・教育・健康・政治の4つの分野において、男性と女性の格差を数値化したものです。

日本は、今年146カ国で116位となりました。一見、昨年の120位より少し上がったように思えますが、違います。調査対象の国数が10カ国減りましたので、下から数えると、前回は下から37位。今回は下から31位。今年は昨年に比べ「より最下位に近づいた」と理解したほうがよいでしょう。

実際に、男性を1とした時の格差を数値化した女性の数値は0.65で、昨年より下がりました。これは、G7の中でダントツに低いだけでなく、東アジア19カ国でも最下位です。

「世界経済フォーラム」は、世界の男女格差を解消するのは、このまま進むと132年かかると発表しましたが、日本だけを見たら、全世界の中で後ろの方ですから、200年かかるかもしれません。人の意思を持って大きな改革が必要です。

少し中身を見てみましょう。
経済:121位(スコア0.564)
教育:1位(スコア1.000)
健康:63位(スコア0.973)
政治:139位(スコア0.061)


スコアを見てわかるように、日本の男女は、同じように教育も受けていて、健康も男女格差が少ないことがわかります。その日本が、経済と政治で、女性に大きな格差をつけている。つまり、人としての資質が同じなのに、日本社会は人為的に男性優位の社会構造を作り上げてきていることが明白なのです。

意図的に、人為的に差別や格差がつくられてきたということは、裏を返せば、意識し、意志を持ち仕組みやルールを変えれば解消できるものである、とも言えます。私、ポジティブです(笑)。

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「働く人の円卓会議」にて、この議論を開始しました。私が議長を務めてまとめていきます。皆が自分事として捉えることから、はじめたいと思います。

以下、リンクを貼りました。

「ジェンダーギャップ・レポート2022」を読む(英語)
・日本語で概略を学ぶ:


◆「クオータ制」導入が、日本を救う」内閣府発行「共同参画」令和4年6月号に執筆しました

◆「男女平等、海外はクオータ制で成果 日本も議論を」
日本経済新聞に、コメントが少し掲載されました

◆2021年4月の「働く人の円卓会議」議長:佐々木かをり
「ジェンダーギャップ指数120位。日本を変える方法、ありますか?」
https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3637/times/1
https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3637/times/2
https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3637/times/3
https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3637/times/4

◆2016年10月の「働く人の円卓会議」 議長:佐々木かをり「日本の男女格差、世界111位に落下。日本は大丈夫?」
https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3414/times/1
https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3414/times/2
https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3414/times/3
https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3414/times/4

参考ランキング:
2022年、146カ国中116位。
2021年、156カ国中120位。
2019年、153カ国中121位。
2018年、149カ国中110位。
2017年、144カ国中114位。
2016年、144カ国中111位。
2015年、145カ国中101位。
2014年、142か国中104位。

Posted by kaorisasaki1 at 18:31│Comments(0)