2020年06月09日

横田早紀江さんの記者会見を聞いて

今日は、フジテレビの「Live News it!」にコメンテータとして出演させていただき、途中、横田早紀江さんご家族の記者会見を拝見しました。40年以上、拉致問題に取り組んできた滋さんを失ったのに、穏やかに、上品に、優しく、強く語る早紀江さんの姿に、記者会見を聞きながら涙しました。 本当なら・・・
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解決していないことに苛立ち、怒りを表現してもいいようなことにもかかわらず、感謝を述べる横田早紀江さんのお人柄に、心から敬意を表します。番組でもコメントしましたが、このお人柄だから、国民の心を一つにできたのだろうと思います。家族会のリーダーとして、本当にふさわしいお二人だったと思います。最後に「天国に行かれるよ、私も行くから忘れないでね」と声をかけたら、笑みを浮かべ、涙を浮かべて、息を引き取った、というお話は、本当にお二人の深い優しさと愛を感じるシーンでした。

スタジオには拉致被害者・増元るみ子さんの弟、増元照明さんがいらしていました。滋さんはお酒が好きで、一度カラオケで「赤いスイトピー」を歌った、と話されました。
それを聞いて私は思いました。滋さんは、きっと、めぐみさんが生きていたら、今何歳だろう、どんな曲を好きだろう、どんな事をしているだろうと、毎年、毎年、父として娘の成長を想像し、同年代の女性たちの生活を想像して暮らされていたから、若い女性たちの好きそうな歌を聴き、娘と一緒にいる気持ちを大切にしていたのだろうと。

スタジオで、増元さんに「政府は家族会にどのくらいの頻度で連絡をしてくれるのですか」と質問したら、メールなどで年に4-5回と答えられました。少ない、というのが私の印象です。もっと密に連絡をとって取り組んでいるのかと思っていたのです。

拉致から40年以上。拉致被害者5名が帰国したのが2002年10月15日。今の若者の中には、あまり知らないという人が増えてきました。もしかすると政府の担当者も、実感ない人たちが増えてきている可能性もあります。滋さんを失ったことは悲しいことですし、孤立する国との外交交渉は困難だと思いますが、これを機に、どうか解決に向けて力を入れて進むように、と願います。








Posted by kaorisasaki1 at 21:47│Comments(0)