2020年05月01日

無利子、無担保。でも無保証人ではありません!

コロナウィルス対策、ということで中小企業には、様々な支援策ができています。私たちの企業も、申請手続きを取るために調べ、動いています。STAY HOME で家から出ないで仕事をしていても、「申請に行く」ために、区役所に行く必要があり、その後、金融機関に提出する書類は「書く」「捺印する」必要があります。でも必死ですから、いろいろ動いており、今日も「書く」ためにオフィスに行って銀行担当者とやりとりしました。そして驚いたのが・・・
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「無利子、無担保ですが、無保証人ではないので、連帯保証人の署名をお願いします」という言葉。
そうです! 
無利子、無担保だから、まず、とにかくお借りして、立て直すのですね。。。と思っていましたが、この仕組みは、通常、融資とは、銀行が20%、信用保証協会が80%という割合で保証リスクを負って企業に融資をするのですが、この仕組みは、保証協会が100% ということで、銀行はリスクゼロとなります。だから、銀行は、一生懸命に企業にこの融資を使うように、とお知らせしてくださるのです。
ありがたいことです。

でも! 借りる側の経営者のリスクは一切、かわりません!

利子なくて嬉しいですし、担保はないですが、社長が連帯保証人にならなければ、融資が受けられないのです。

つまり、コロナで事業が立ち行かなくなり、無利子、無担保だから、借りて頑張っても、もしも返せなくなれば、銀行がダメージを受けることはなく、私たち社長が、個人資産を没収され自己破産をする、ということになりかねません。

一見、コロナのための緊急措置として「無利子・無担保」は聞こえがいいですが、「無保証人、じゃないんですよね。これが入っていれば良かったですが」という会話に、ガックリでした。お借りするのですから、わかるのですが、でも、これでは、「借りないで、今、倒産した方がいい」という選択をする経営者も出るのではないでしょうか。

起業家というのは、株主がいても、成長しても、何年仕事をしていても、ずっと個人として連帯保証をしなくてはならないのです!! コピー機も、パソコンも、オフィス賃料も、全部、今も、私の個人保証です。上場企業の社長とは、そこが違いますー。

今回の措置も、中小企業の社長たち、起業家たちが、日々どういったことに苦労しているかを、ちょっと考えていただいて、特別措置として、個人の連帯保証を外してくれたら、良かったのに・・・。起業をするって、実際、本当に命がけです。



Posted by kaorisasaki1 at 23:41│Comments(0)