2020年04月22日

毎日、感染者数だけでなく、PCR検査の母数も公開を!

多くの人が、毎日、報道を見ている日々なのだと思います。
今日も「接触を減らす10の方法」や「濃厚接触者の定義が変わった」など、様々なニュースが入ってきます。でも、一番関心があるのは、今日は感染者が何人になったのか。どんな状況なのだろう、ということ。感染者が13万人を超えるニューヨーク市と比べると、日本は、東京は、いいのではないか、と思うかもしれません。「ニューヨーク州と接するニュージャージー州では5日、新たに3000人の感染が確認」などとの報道を耳にすると、確かに東京の132人(2020年4月22日)などが、少なく見えるような気がします。でも、・・・
そもそも検査していなければ、数に、あがってきません。
「これまで医療機関などで確認されていた感染者の28倍から最大で55倍の人がすでに感染した可能性がある」という報道もありますし、PCR検査、および、抗体検査が進まないと日本の実態は見えてこない。つまり、正しい対策を提案しにくいのではないかと思います。

日本では、毎日、何人がPCR検査を受けているのでしょう。
4月2日には「PCR、1日9000件可能」と菅官房長官が発言し、4月6日には「PCR検査1日2万件に 首相が表明」という報道がありました。

厚生労働省のサイトには、「2月18日〜4月4日までの国内(国立感染症研究所、検疫所、地方衛生研究所・保健所等)におけるPCR検査の実施件数は、74,443件」とありますので、47日で割ると、1日平均1583.9件。もちろん、4月の方が増えていると思うので、最近は1日、数千件の検査ということなのでしょうか。検査数が少なければ、それ以上の数字は出ないのですから、海外のような爆発的な感染者数がデータとして報道されることはないのではないでしょう。

医療に従事しているみなさんは、全力で、頑張ってらっしゃいます。ですから、私は感謝、尊敬、応援しか、ありません。PCR検査、と簡単にいうけれど、検体からウイルスRNAを抽出する、PCRの酵素を検体にapplyする、採取した検体を搬送する、結果をまとめる等といろいろなプロセスがあり、とにかく人手が足りないと聞きます。だから、仕組みを整え、人手を増やし、ぜひ早く体制を整えてほしいと願います。

そして、それまではせめて、状況を正しく知るために、これから毎日の報道で、感染者数の発表と同時に、その日、そのデータの母数(検査数)も報道してほしいと思います。


Posted by kaorisasaki1 at 22:44│Comments(1)
この記事へのコメント
長いコメントになりますけど、よろしくお願いします。PCR検査の性質上、陽性と出た人は90%以上の信憑性があるけれど、陰性と出た人は1/3ぐらい陽性かもしれない。だから、家から出ないでください、と指導されます。だけど、検査で陰性と言われた本人は、2/3は陰性だからその可能性の方が倍ある、などの屁理屈で安心して外出されるのがリスクです。実際、その状態でスポーツジムとかに行ってしまって、クラスター化した例も知っています。
私は、どんどん検査して陰性判定だけど実は陽性の外出者を作ってしまう、という状況を量産するより、症状がある人は、とにかく家で待機して、入院するまでになった人だけ検査というのは悪くないと感じています。あとPCR検査は昔で言う保健所が窓口ですが、ここ何年かの市町村合併で保健所の数が何割も減ってしまったのも検査数が上がらない原因だと私は考えています。
Posted by かおる at 2020年04月23日 00:35