「幼保無償化 300万人対象 閣議決定」という報道の「暗号」を読み取ることができますか。
少々乱暴な説明ではありますが、仕事をする親の子どもたちが通う「保育園」だけでなく、「平等」の観点から、仕事をしていない親の子どもが通う「幼稚園」の費用も無償化にする、という閣議決定です。だから、10月から3〜5歳児は幼稚園や認可保育所、認定こども園などの利用料が全額無料になるのです。
困っている保育園、特に「0〜2歳児」は低所得世帯のみが対象です。
この議論をしたく、2017年に治部さんにご相談して、「幼児教育無償化、賛成ですか?」をイー・ウーマンで議論しました。その時には、73%がノー。
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「無償化で入所希望者が増え、待機児童問題が深刻になる懸念」ということも話題ですが、まず、仕事をすることを現在選んでいて保育園に預ける必要がある人たちに、その予算を使っていたら、もう少し大きな改善ができたのではないでしょうか。
そういった議論はなされたのでしょうか。
私は、親が働いている、いないに関わらず0才から、預けられる施設があることが理想だと思っています。毎日でなくても、親だけが子育てをするのではなく、複数の目で育てられることで、子どもたちの選択肢も広がり、親のストレスも減り、子どもも同年代の友達を会え、万一の虐待も早く見つけられるだろうと思っています。
また、私は、親が仕事をするしないも本人や家族の選択ですし、どの選択でも本人がハッピーに選んでいるなら良いと思います。そして、幼稚園を無償にしてはいけないとは思ってもいません。
しかし、予算の使い方、優先順位が違っている気がします。
これだけ、保育園への待機児童が多く、社会的な課題になっている中、大切な予算を待機児童の解消に集中しないで、幼稚園の費用まで無償化するというのは、やはり、問題解決を優先していない、政治的な背景が何かあるのでは、と読めてしまい、理解に苦しみます。
みなさんは、どう考えるでしょうか。