2018年09月17日

ゴスペルを歌っています

2010年の12月のことでした。一緒に仕事をしてくださっているライターの方が突然「この週末、駅前でゴスペルを歌うのですが、よかったら聴きに来てください!」と言ったのです。ゴスペル? ・・何しろ、ライターとしておつきあいをしていたので、彼女が歌うということもびっくりだし、すべてが???でしたが、その日程を「一応」アクションプランナーに書き入れておきました。

当日、スーパーでの買い物袋を下げながら「今頃だな」と思って駅前まで行くと(アクションプランナーに書いておくと、なんでもできる!笑)、彼女含め40-50人?くらいの人たちで歌い始めたのです。ゴスペル。米国南部の人たちが教会で歌う、賛美歌です。これがすごい! 賛美歌だから、まず歌詞がいいし、「みんなで」声を合わせるパワーもすごい。そして、楽しそう! 聴いているうちに涙が止まらなくなりました。終わってすぐに、彼女に感動を伝え、ディレクターの先生にも感動をお伝えし、帰宅。でも、感動冷めやらず、カラオケもほとんど行ったことないし、歌えない私まで、「歌ってみたいー」という気持ちになったのです。

さっそくホームページで調べると・・・続きを読む
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そのゴスペルクワイヤーは、満員で、何十人も参加ウエイティング中! へえーこんな世界があったのか!と驚いて、翌週、彼女に会った際に、「私も参加したいと思ったのですが、入れないのね! クワイヤーって、作れるの?」と、ここが起業家の私。ないなら、作ればいい、という簡単な発想を口にすると、その翌週、真面目な彼女が「先生が、佐々木さんが作られるなら、いいですよ、とのことです」と。 え!? 先生に伝わったの? そもそも作るのには先生が必要だったことも考えずに口にしたことが、あっという間に本格的なことになってしまったのです。
クリスマスシーズンだったので、また彼女や先生が歌う広場に、今度は母や娘と出かけて行って、家族みんなで歌ったら楽しいだろうなーなんて、話していたのです。
しかし。
その翌日、母が倒れました。脳出血です。
元気で、毎日横浜に行ったり、買い物したりしていた母が。
それからの1年は、平日夜と週末は、ほぼ全て、母との時間。病院に行ったり、手配をしたり。子供も小学生でしたが、私自身の時間はなく、すべてでいっぱいの日々でした。
それから1年3ヶ月たった頃、アメリカ人の叔父が、メールをくれました。「かをりは、全てのことをした。できる以上のことをして、お母さんのケアをして来た。もう、そろそろ、自分のことや、将来ある子供たちに時間を使いなさい。もう十分すぎるほど尽くして来たのだから」と。
土日も8時間母の病院にいる、なんて時間の使い方をしていた私に、叔父が「もう大丈夫だよ」と声をかけてくれたのです。この言葉で、私は、土日のどちらかは家で時間を作ることや、自分のケア、子供のケアに時間を使おうと考えるようになりました。

そこで思い出したのが、ゴスペルでした。
ライターの友人に頼んで、1年以上経ってしまったけれど、まだ、クワイヤーを作ることができますか、と先生に聞いていただいたのです。
答えは「イエス」。
私のために、これが今必要だ、と思ったのです。
神様への歌、です。

でも、同時に考えました。
私の周りにいる、忙しく働いている女性たちのことを。
会社でポジションも上がり、人前で話すこともあり、たくさんの役割を持つ女性たちもきっと、私のように、こんな場所を求めているかもしれない。なかなか街中のレッスンには参加しにくい彼女たちも、同じ立場の仲間同士なら、楽しく参加できるのではないか。
そしてさらに、
そんな私たちの様子をみて、後に続く女性たち、男性たちのが、どんどん仕事で上を目指しても大丈夫! 仕事を続けても、ポジションをあげても、プライベートも充実できる、なんてメッセージを受け取ってもらえたら嬉しい。そう思ったのです。
ですから、私は、名付けました。
Visionary Gospel Choir(VGC: ビジョナリーゴスペルクワイヤー)
みんなの生き方のビジョンになるような、そんな素敵なクワイヤーに!

今、20-30人の私たちの友達がメンバーです。それぞれが、誇りを持って仕事をしています。ジャーナリスト、ライター、企業の役員、アナウンサー、モデル、官僚、作家、料理研究家、営業、秘書、経営者・・・みなさんがご存知の、私の周りにいる方々がたくさんいます。

そもそも私のように声をだしたこともない、歌ったこともない、という状態からのレッスンですので、とてつもなく上手なメンバーと、わたしのようなメンバーが混在するクワイヤーですが、、、楽しい時を過ごしています。声を出すことがジムに通うのと同じ体へのケア。そして、賛美歌の歌詞に涙し、心を洗い。

・・・とっても長くなりましたが、そんな私たちが、初めて、公の場で歌います。今までも実は90分コンサートを開催したりして来ましたが、今回は、一般の会場で、歌います。4曲ですし、今回は一番皆が練習不足で突入している+当日メンバーがいつもよりずっと少ない!という、言い訳たくさんのステージですが、お客様がいない、というのも楽しくないので、ぜひいらしてください。

なんと環境省のイベントです。
2018年9月29日(土)12:00ステージ前集合でお願いします! 12:10から 4曲歌います。松谷麗王先生はプロのゴスペルシンガーですので、お楽しみください! 私たちは上手でなくてごめんなさい。でもメンバー表も配りますので、ぜひ楽しんでください!





Posted by kaorisasaki1 at 11:07│Comments(0)