2018年05月20日

こんなところにもダイバーシティ!

海外の航空会社に乗ると、離陸前のビデオがユニークどんどん工夫されていることに感心します。
日本の航空会社だと、真面目な声で「説明」しているだけですから、初めてのフライトでもない限り、あまり人が見ていない気がします。また、大きな工夫がされているようにも思えないし、時代に合わせたビデオになっている右葉にも感じません。つまり、乗客に見てもらおう、理解してもらおう、というよりも、「規則に則って放映しました」という感じのビデオです。

例えば、ブリティッシュエアウェイズ。いつかビデオを入手してお見せしたいと思いますが、フライトアテンダントが真面目に説明するのではありません。まず、髪の毛ぼさぼさの「おじさん」が座席で「ねえみんな」みたいな感じで語りかけ始めたりします。途中でアフリカ系男性が「シートベルトは、こんな風にすると、ほら、しまって、こんな風にすると、ほら、取れるんだよねー」と話すと、隣にいる老人が「そう、僕もそうしてるよー」なんて話しかけたり。!
そもそも、それぞれのセリフと演技が面白い。例えば、ライフジャケットの説明も「このおしゃれなライフジャケット」みたいな形容詞をつけたり、「乗務員にお尋ねください」なんて言わないで、「ゴージャスな乗務員に」なんて言ってみたり。そして、ハンディキャップのある人が出てきて、酸素マスクが降りてきたときの事例を示したり、最後には、「どの国のコインでもいいから寄付してね。世界に困っている子がたくさんいる」と言って小銭を袋に入れるシーン。これも一つのストーリーになっていて、なんと、超有名な俳優、Mr.ビーンが!

ポイントは、
・伝えようとしている
・ダイバーシティに配慮している
ということですね。いろんな人を登場させ、伝えるためにドラマにしています。

日本では、ダイバーシティというと、女性の人数を増やすこと、だと思われていますが、違います。ダイバーシティは、経営と組織、両方にインパクトを与えるのです。そして、それで企業も、政治も、社会も良くなっていくのです! 英国も、30年前はやはり差別がありました。空港でもブリティッシュエアウェイズでも。でも急激に成長してきたのです。

イー・ウーマンのミッションは「ダイバーシティ視点でイノベーションを起こす」
私が講演やコンサルティングで行なっていること、また10月に開始するダイバーシティインデックス(企業単位で受けるダイバーシティのオンラインテスト)の基本です。日本でも、どんどんダイバーシティを経営につなげて行きたいと思います。

Posted by kaorisasaki1 at 19:18│Comments(0)