2015年01月08日

記者会見のあり方とダイバーシティ

 最近の食品への異物混入に関する記者会見を見ても、また、様々な企業の過去の記者会見をみても、「何か違う」と感じることが増えてきました。開催の方法、説明者の選択、説明される情報内容、コミュニケーションの方法、その他もろもろ。当然……▼
弁護士やプロの指導者がついて記者会見をしているのだろうと想像しますが、それでも、なぜ、こんなふうに消費者やテレビなどのメディア視聴者の受け取り方にずれがあるのでしょう。どれだけ経営視点で、消費者視点で、多様な視点で、会見準備をしているのでしょうか。
 ダイバーシティ、というテーマで私は講演、研修、コンサルティングをすることが多いですが、記者会見準備に必要なことはダイバーシティです。ダイバーシティを、女性活躍と勘違いされている方が多いようですが、ダイバーシティとは多様性。私がお話してきている主たるポイントは、視点の多様性の重要性です。記者会見のような危機管理こそ、多様な視点で検証され、点検され、準備され、進行される必要があるでしょう。
 異物混入他、商品やサービス品質においては、どの企業も、たくさんの不具合を抱えていると思われます。管理をしてもしても、全てのスタンダードをそろえることが難しい、と感じている企業もいるのだろうと思います。ですから、特定の企業だけの問題なのかどうかは、冷静に、客観的に、検証して行く必要があると思います。
 しかし、明らかなのは、今までと同じ対応、同じ手順では危機管理や記者会見は上手く行かない時代なのだということです。その日、その時の、消費者心理をどれだけ想像していくことができるのか。なかなか当事者としては、難しいことがたくさんあります。そのような立場になったら、どう対応するのかは困惑することは容易に想像できます。が、だからこそ、記者会見、危機管理など、PR/IR/メデイァリレーションにおいて、ダイバーシティが必要である、と思いを強くした次第です。イー・ウーマンピアのチームで貢献できること、ありそうです。

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