2013年09月12日

英語でプレゼン。話す力、書く力。

 オリンピック招致での、ブエノスアイレスでの最後のプレゼンテーションが、話題になっています。私もライブで見ていましたが、本当に、一人一人が素晴らしいだけでなく、連携がよかった。チームが一つになっていることが分かって、メッセージが心に届きました。メッセージがとどくことに大切な要素は・・・▼
なんでしょうか。私は、ユニカルインターナショナルという70言語の通訳翻訳、また、コミュニケーショントレーニングをしている会社をマネージしている立場として、このような舞台でのプレゼンテーションには、とても興味があります。今日も、ある会合にて、政府の方と、日本の発信力について、話が盛り上がりました。

人前で話をする、というと、「滑らかに話す」とか、「資料をばっちり用意する」などというところに一生けん命になる人がいますが、一番大切なことは、聞き手の心にメッセージを届けること。これは、英語でも日本語でも同じです。つまり、聞き手を魅了する話し手となること。

話す中身に専門性があり、しっかりした筋道があることは第一ですが、あとは、どれだけ、聞き手の心を動かすか。「講演者総合養成講座」では、それを総合的に教えていますが、これは、文書にも言えるんですよね。

読み手は誰か。どんな環境で読むのか。どう、使うのか。それによって、翻訳家、つまり、書き手を選ぶ必要があります。

ユニカルでは、ライター、編集、コピーライター等、登録しているプロたちでプロジェクトを立ち上げ、新しいチームを作ります。日本人が全員、見事な日本語を書くわけではありません。同様に、ネイティブスピーカーならだれでもが、素晴らしい(たとえば)英語を書くわけではありません。また、そもそも、書く文章の雰囲気、空気が、人によって違います。芥川龍之介と、三島由紀夫では、どちらも素晴らしい作家ですが、文体も違います。どちらが正しいということではなく、文章運びが違う、ということです。外国語でも同じです。

日本語の文章のままの翻訳では、伝わるとはいえません。言葉選び一つにとっても、間違えではないが、自分はこの文章は好きではない、という場合も出てくるはず。つまり、読み手によって、話す内容を変えたり、エピソードの順番を変えたり、話なら、会場を見ながら、自分の動きを変えたり。いろいろ工夫する。本来は、翻訳ではなく、コミュニケーションコンサルテーションプロジェクト、としてとらえることが大切です。

・・・なんてことを、眠い目をこすりながら、ふらふらしながら、書いているのでは、説得力がありませんが、でもつまりは、書くという力も大切である。そして、特にこれから日本が外国語で発信するときには、プロのコンサルタントと一緒に動いてほしい、と思っている、ということです。発信をうまくすれば、日本は、もっともっと成長するくにだと思うから。

                                        *なんと、地名間違えてて、ごめんなさい!
                                        修正しました。ご指摘有難うございました!

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