2012年05月17日

枝野大臣との懇話会

今日は、経済産業省にて、枝野大臣とのミーティングに出席してきました。「女性経営者(8名)と枝野大臣との懇談会」というものです。ネットイヤーの石黒さん、ワークライフバランスの小室さん、テレワークの田澤さんなどとご一緒しました。私がお伝えしたのは……▼
第2ステージに行こう」ということ。
 働く女性たちが増えること、育児や介護も含め、「女性が働きやすい」という環境をつくることは十分にやってきました。もちろん、それらを、今後も改良、改善、発展させる必要はああります。でも、この25年間、「そんなに両方したいなら、できるようにしてあげるよ」という理解のある男性視点から多くの改革がされ、女性は育児も仕事もできる環境を作っていただいた、ということになります。もうこの辺りで「どうもありがとうございました。第1ステージはずいぶん進みました。そろそろ、第2ステージに入りましょう。男性たちの改革の番です」と。

 男性の意識が変わる。
 男性のライフスタイルが変わる。
 男性のビジネスマナーが変わる。

 それによって、いまだに変わらないカギのかかった扉を、政治、経済、メディアの上層部にいる決定権を持つ男性自身がみずから開いてくれる。そのための施策が必要だと思います。結婚、出産、育児は、女性のライフイベントではありません。介護も同じです。
 男性の働き方を変えることは、生産性を高め、幸福度を高め、企業成長に直結します。
 そのために、男性が扉を開きたくなる「データ」は何か。女性が働くことの経済価値のデータ、多様な視点で経営することの経済価値データを、政府がしっかり公表し続けてほしい、とお伝えしました。
 アメリカで1990年頃、「2000年には、中小企業経営者の半数以上が女性になる」と発表されました。これは、多くの金融機関を動かしたのです。
 「女には貸さない」などと言っていられない。顧客の半数以上が女性になるなら、貸さなくちゃ、ということで、女性起業家の集まる会議のスポンサーになって、「わが銀行から借りてください。事業計画書を一緒につくりましょう」などと言い始めたのです。
 私は現場にいて、本当に驚きました。
 「この役割を、日本で、私が担いたい」。女性の経済参加は、男女平等でも、CSRでもなく、経営戦略である。その視点で、仕事をしていきたい。発言をしていきたいと思いました。私が、「国際女性ビジネス会議」を始めたのも、イー・ウーマンとなっていったのも、この理由からです。
 企業利益に直結することを示す「男心をくすぐるデータやメッセージ」が、今こそ必要だと、考えていると話しました。
 「第2ステージ」へ、そろそろ行きましょうよ。

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この記事へのコメント
たくさん、いろいろ、改善お願いします
Posted by こゆき at 2012年05月22日 22:49
家電や通信端末などを生産している会社の50代の男性です。第2ステージの考え方に非常に賛同します。商品やサービスの享受者の50%は女性ですし、弁護士や悩み相談員や病院やのお世話になる顧客の50%も女性でしょう。したがって提供サイド(すなわち会社でいうと経営側、社会機能でいうと供給側)にも男性と女性が偏りなくほぼ半々の割合で存在している方がなにかとうまくいくと心から思います。
そのためには男性も女性もできるだけ効果的に基礎学力や職業能力を習得し、効果的(短時間)に業務成果を創出(アウトプット)することを目指し、自由時間、インプット時間、社会と過ごす時間を今よりも5%アップ、10%アップとしていくことを指向するべきだと思います。
佐々木かをりさんの益々のご活躍を期待いたします。
Posted by 加藤修 at 2012年05月22日 22:48