2011年10月27日

有機的な双方向トレーニング

 今日は、あるトレーナーと研修プログラムのためのミーティングをしていたのですが、そういえば私が彼に初めて会ったのは……▼
私が20代の時。トレーニングの同時通訳で入った会社で、私が通訳をしていたアメリカ人トレーナーの同僚でした。「トレーニング」という表現はもしかすると耳に新しいという方がいるかもしれませんが、講師の話を聞くだけという講座ではなく、双方向性があり、受講する方が「参加」して行われ、教え込まれるというよりも、「体験」としてカラダにメッセージが残る、腑に落ちるというタイプの研修です。
 私はこれを「有機的な研修」とも表現しています。無機的の反対語としての、有機的。心のこもった、熱の伝わる、腹に落ちる研修。左脳理解にとどまらない、自らの気づきのある研修ということです。
 私は通訳で関わり始めたものの、「筋がいい」ということで?すぐにトレーナーに昇格、通訳時代も入れると数千人のトレーニングに携わりました。有機的なトレーニングは、カラダで気づくので、参加している本人が、自ら答えを見つけ、ツルんと一皮むける瞬間があるのです。何人もの人たちが、ある瞬間、ツルんと光り輝くシーンを何人も見ました。人間て、すごい。本人の内側から出る可能性って、すごい、と感動したものです。
 最近、人事部からの研修依頼を多く受けますが、ほとんどの企業が、有機的トレーニングを求めています。今までたくさんの研修をしたけれど、「何か新しくしたい」というニーズがあるようです。ダイバーシティ研修、コミュニケーション研修、メディアトレーニング、あるいは、エグゼクティブコーチ。
 ちょっと大きな話しですが、これからの日本が、有機的なトレーニングにより、どんどんと主体性を持った人材が増えて行くといいな、と思います。

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