2010年10月01日

ダイバーシティとは

 昨日、ある企業で、ダイバーシティについての講演をさせていただきました。とても熱心に取り組まれている企業で、社長自ら……▼
リーダーシップをとっていらっしゃいます。企業内の事例を伺っても、素晴らしいものがある。いい会社だと思いました。
 今年が3回目で、実践的な話を聞きたいということでしたので、「ダイバーシティとは何か」について、経営の視点と、社員ができることの2つの視点からお話ししました。総論や、概論だけでなく、「じゃあ、ダイバーシティな組織にしていくには、どうしたらいいのか」という訓練方法や行動については、みなさんから、とても良かったと言っていただきました。
 ダイバーシティな組織をつくること、仕組みをつくることは経営の責任ですが、ダイバーシティを実現させられるかどうかは、従業員一人ひとりの言動にかかっています。
 理解していない従業員は、自分の意見を言うことが多様性だと勘違いし、挙句の果てに「会社はダイバーシティなんていっているけど、全く社員の言葉を聞かないじゃないか」「私の提案を受け入れてくれないじゃないか」と言うかもしれません。
 自分の言葉で語り、自分の耳で確かめ、「みんなと一緒」という枠から出ることの訓練、それを周囲に敬意を払い、攻撃も批評もせずに、テーブルに乗せる技術、そして多様な意見から最終的にに一つの決断が下されることへの敬意を払うことも、大切なルールです。一人ひとりの志と訓練が、ダイバーシティを実現させる、ということが、今日は伝わったようで、私自身、とても充実した講演となりました。有難うございました。

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