個人情報保護?
知人のお見舞いに伺いたいと思い病院に問い合わせると……▼
その人が入院中かどうか、教えてはくれません。お花を送ったら届けていただけますか、と聞くと、届けてはくれるが、「いらっしゃらない場合はお戻しします」。携帯に電話してもつながらないのは、病院だからなのか、自宅で療養中なのか、と思うのですが。確かに入院しているかどうかを教えることはできないのでしょう。不便ですが理解します。でもその一方で、病院の実際の危機管理が甘いのは心配です。たいていの病院が、名前さえ書けば、病室までなんのチェックもなく、どんどん入れます。法律で明記された個人情報の意識は高まっても、入室のチェックは昔のままなのです。本来、患者を守るなら、総合的に考える必要があるのでしょう。
子どもの学校でも、個人情報保護のために、身分証明書が廃止になりました。連絡網がありますが、住所はわかりません。学校によっては、個人情報保護のため、といって連絡網さえなく、すべて先生が各家庭に一軒一軒電話しているところもあると聞いたことがあります。
以前書きましたが、図書館から小学生だった娘に「予約していた本の一つが届きました」と連絡があり、「どの本ですか」と聞いたら「個人情報保護でお伝えできません」でした。娘に伝えたら「どの本だろう。10冊くらい予約しているし、順番で読みたいし」などと言っていたのを思い出します。親の責任下にある小学生が図書館で予約した本の名前も??と、ルールは理解できるのですが、ちょっとクエスチョンです。
個人の情報をまもり、個人の安全を守り、そして互いに気持ち良く信頼のもとでかかわれる社会づくりが必要です。
Posted by kaorisasaki1 at 22:47│
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佐々木さん、いつもブログ読ませていただいています。
金融機関に勤めているため、仕事で個人情報を取り扱うことが多く個人情報保護については重々承知しています。お金が絡むことは同居の家族でも教えることのできない情報です。
しかし、佐々木さんが挙げているように病院や公共機関等、生活の中で個人情報保護法に振り回されることも多く感じます。サービス提供者も利用者も過敏に反応しすぎていて、利便性が損なわれすぎていると感じています。
連絡網も取り扱いの難しい情報のひとつになっていますが、同じ学校や園に通っている家庭同士助け合えるように電話番号ぐらいはクラス内で開示してもよいと思うのですが…。
いろいろな考え方の方がいらっしゃるので統一は難しく一番厳しいラインでの運用で非開示となってしまうのでしょうね。
保護者同士のつながりが絶たれ、それが先生の負担の増大やひいてはモンスターペアレントの増加につながっているのではないかと不安です。法律を隠れ蓑にして、自分たちの力や地域の力で解決しようという意識が家庭から無くなってしまうような気がしてなりません。
私も信頼できる地域社会のためには、行き過ぎた個人情報保護は疑問です。