2009年05月23日

収入を上げる方法

 先日、平均世帯所得が556万2,000円だったと発表されました。……▼
厚生労働省の発表です。これは個人ではなく世帯の、また去年ではなく、その前の2007年の1世帯あたりの平均所得で、06年より10万6,000円減少した、という発表です。私はこういった平均所得をみると、いつも男女差も気になります。毎週金曜日の朝のラジオ番組でのコメントでもお話しましたが、そもそも男女の所得には格差があるのです。
 日本の男性と女性の所得格差は、男性100に対して女性が65−70位です。原因として報告されているのは、勤続年数の違いや役職者の割合です。これは複合的な課題で、昨年、世界経済フォーラムが「2008年男女格差報告(The Global Gender Gap Report)」を発表し、日本が98位だったことも、記憶に新しいところですね。
 このような大きな課題を、この場で短い文章で語ると大きな誤解を与えるかもしれないと思いますので、今日は問いかけだけにしたいのですが、このような時のマインドとして、一つの考え方を提案したいと思います。
 「所得が低い」とに認識すると、守りの思考に入る人が多いように思います。そして、投資で稼ごうとしたり、節約して、使うお金を少なくしようとします。しかし、お金を使わなければ、経済は活性されず、企業の収益が落ちれば、給与は下がる、という悪循環です。本当は、私たち一人ひとりが、お金を動かしていく必要があります。
 もう一つは、自分の「稼ぐ力」のアップです。今より高い時給、今より高い給与にするにはどうしたらいいか、と考えて、自分の知識を高めたり、仕事力を高めたりするのです。所得格差の調査を見ると、大企業での賃金格差が大きく、それに比べると中小企業は、格差が少ないです。
 まったく事例にならないかもしれませんが、イー・ウーマンでは格差はありません。それどころか、仕事ができる人は、つまり「成果を上げるひと」「チームに貢献する人」の給与は、勤続年数に関係なくすぐに上がります。もちろんダメなら下がります。入社2ヶ月で、万単位で給与がアップし、設定し直しの人もいるのです。
 こういう会社は珍しいのかもしれませんから、入社時の給与を気にする人もいます。「何もしなくても保証される金額」が気になるのか、または、「一般的な固定概念」にとらわれて、給与は上がらないものだと考えるか、自分は力がないから、入社した後の仕事振りで判断されるのは怖いということかもしれません。そんな考えは、自分に対してもったいない、です。
 不景気の時こそ、学び、自分を高めるのがいいと、私は考えています。思い込みから飛び出してみるのがいいでしょう。節約、大好きです。しかしそれだけにとどまらず、自分の稼ぐ力を高める。他人を批判せず、仕組みを批評せず、愚痴を言わない。まず勉強してみる。まず、新しい考えを受け入れてみる。自分の行動を変え、考え方や技術を身につける。
 格差の少ない、柔軟な経営の中小企業を選ぶことも、大切かもしれませんが、まずは、今の時給を上げてみるための、自分なりの学びと工夫に、取り組みたいと思います。良い人財は、いつでも、どこでも、求められているからです。

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この記事へのコメント
「不景気の時こそ、学び、自分を高める」のコメントに同感です。不景気で昇給もここ何年もなく、男女格差もありで、ついついグチもいいたくなりますが…^^
当方子供はおりませんので、自分の時間は十分あります。勉強して資格を得て新しい道に進んだり、物事をポジティブに考えていくことにしようと自分を変換中です。
また、与えられた仕事にはいつも100%以上で応えられるように、日頃から資料準備をして自分を高めています。そうすると、それも習慣となって苦にはなりません。
その結果時給があがっていく、まわりの評価も変わっていくと信じてがんばっていきたいです。
Posted by ブラックベリー at 2009年05月25日 12:09
先週は友人2人とそれぞれ別の機会に食事をしたのですが、企業で活躍し、バリバリ働きよく遊ぶ彼女たちが口を揃えて「良い人いない?」と言っていました。男性のことではありません。彼女たちの会社で働くスタッフのことです。この不景気でも「使える」人材(財)といたのは限られています。出来ない人は雇われず、どうしても出来る人には仕事が集中する。

ただ佐々木さんのコメントや彼女たちの話や私の経験でも思うのは、出来る・出来ないというのは、資格やスキル、ましてや年齢ではなく、「期待される成果に100%以上で応えるか、少なくとも全力で応えようとしているか」だと感じました。頼んだ仕事が出来そうかどうかは頼む方もわかっている。それに対して応える姿勢が弱い=出来ない人。そういう人が増えていて、「人は余っているのに人手不足」という、ギャップが起きているのではないでしょうか?
Posted by APRIL at 2009年05月24日 22:16
最後の『良い人財は、いつでも、どこでも、求められているからです。』の箇所に疑問を思う方はいないはずです。いつでも『良い人材』でいることが好不況に左右されにくい自分の価値を作ると思います。
私は勉強(学び)が好きだと思っています。自分が知らなかったことを新しく学ぶと感動すらします。その時にいつも感じるのは、自分の視野はとても狭くて、自分が知っていることはとても少ない、ということです。だから、勉強を続けていかなくてはいけないと思いますし、経験をどんどん積んでいかないといけないと思います。
これからも積極的に学んで、自分の価値や行動、思考に磨きを掛けていきたいと思います。
Posted by レッズ at 2009年05月24日 19:09